セスとは?

 1960年代前半のことです。アメリカの女性作家ジェーン・ロバーツ(1929~1984)は、ある時、自動書記(自動筆記)を経験したのをきっかけに、いわゆる超常現象が本当に存在するのか、夫と二人で実験をしてみました。すると、実験を繰り返していくにつれて、彼女は自らの意思でトランス状態に入り、その間、「セス」という存在のメッセージを話すようになったのです。夫のロバート・バッツ(ロバーツの苗字は旧姓かつペンネーム)は、そのメッセージを書き取り、一回の口述会(セッション)ごとにまとめました。こうして蓄積された記録は「セス資料」と呼ばれます。

セスの言葉を記録した資料とそれを口述したジェーン・ロバーツ

 その資料は主に1970年代以降、一連の書籍として出版され、世界各国で大きな反響を呼びました。口述筆記を通じてセスが生み出した本は販売部数700万部以上に達し、翻訳された言語は11カ国語を超えます。

 セスは、こうして国際的に高い評価と支持を受けるようになった、文字どおり「スピリチュアル」な教師です。人々に活力を与える彼のメッセージはニューエイジという潮流を世に送り出す推進力となりました。

 セスは、人間に潜む最大限の可能性、魂は永遠であるということ、そして、私達が自らの観念に従って私達自身の現実界を創っているのだというコンセプトを明快に示してくれます。その言葉は地球的な規模で拡がり、人々の生活に影響を与えました。

 時代の淘汰を乗り越え、セスの本は今日に至っても、人間の潜在能力を最も包括的に示すと同時に、心の中の世界を最も鮮やかに描いたガイドマップでもあります。

 人生の中で大事な質問に対する答えがほしい場合、生活の状況をもっとよくしたい場合、セスは、どうしたらいいのか教えてくれます。それは、あなたの中にある、パワーと知恵の巨大な源泉にあなた自身が接し、それを使う方法です。

 次のページでは、セスの解説している様子を音声と共にご紹介しましょう。

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