テーマ4 ― 戦争と暴力

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イラスト。偵察機
 「『平和のため』に殺すことを世の青年達全員が拒否し、自分の夫が『平和のため』に殺すことを妻達が禁じ、殺しによって平和は訪れないこと、結果は手段を正当化しないことを悟り、君達がすっかり成長して平和の思潮に照らされた時、戦争は終わりとなるだろう。しかし、平和のために戦地に赴く男達がいるうちは、戦争がなくなることはない。そして、平和を愛するが故に出征するよう、自らの息子に教える女達がいる限り、戦争は起こるだろう。
 君達は自らの世界を造る。君達が世界に平和という観念を広く住まわせるなら、平和は成長するだろう。攻撃性のある考えを抱くのであれば、攻撃性を引き寄せる。そして、日常出会う人々からも攻撃性を引き出す。これは国々のレベルでも同じことだ。
 …今の君達には理解できないことだが言っておこう。一つの国家として君達が武力の下に何をもくろんでいるのか、他の国の人々は感受する。君達自身の想念が物質化されるのだ。君達は心の中で戦争を創造する。すると、自分達の血と肉をもって、その戦争に向かい合わなければならなくなるのだ。
 君達のもとにある現実界は君達の想念が複製されたものだ。その世界が好きでないのなら、自分達の想念を変えなければならない。君達が自分の夢、自分の考えを変えない限り、外から何をどういじろうが、君達の向かい合う体験は、これっぽっちも変わらない。
 …不幸なことに、君達は攻撃性と力を同一視しているので、平和的な人間を選出することを怖れる。他の国々もみんな同じように感じているので、どういう手段を通じてであろうと、穏やかな人々が権力の座に就くことを怖がる。すなわち、君達の世界の状況は君達一人一人の観念が大きな集団となった結果なのだ。
 …さて、君達の一人一人が平和を信じ、もはや「善は弱く、悪は強し」などと信じることがなくなれば、全国的なベースで、君達は、平和の能動的な性格を信じる人々を権力の座に置くだろう。繰り返しになるが、それ以外の答えはないのだ」

セス・オーディオ・コレクション第1巻 テープ15

ESPクラス 1972/11/21

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